佐賀県の地域ブランド 「神埼そうめん(かんざきそうめん)」

佐賀県の地域ブランドである神埼そうめん(かんざきそうめん)は、平成18年(2006)12月1日、神埼そうめん協同組合によって地域団体商標に登録されました。

目次

佐賀県の神埼そうめんとは

温暖な気候と脊振山地を水源とする清流に恵まれた佐賀平野は、昔から小麦の産地として知られ、最盛期には小麦を挽く水車が60基を数え、300軒を超える製麺所が営業していたと言われています。

現在は製麺所こそ15軒にまで減ったものの、そうめん生産では全国三位に入るというそうめん王国でもあるのです。

全国に数ある地域名産のそうめんのなかでも、佐賀県の神埼そうめんの特徴は、小麦の旨味と香りがしっかりとしていることに加え、コシの強さがあります。

通常は夏の暑い盛りに冷やして食べるところを、茹でても煮くずれしないコシの強さを生かして、温かくしてたべる「にゅうめん」にアレンジしたのも神埼そうめんが最初と言われています。

佐賀県の神埼そうめんの歴史

佐賀県の神埼そうめんの発祥は、いまから約380年前と言われています。

その伝承のストーリーは少し変わっています。

佐賀県の神埼に、そうめんを伝えたのは藩の役人でも農家でもなく、一人の雲水だと言われています。

江戸時代初期の寛永12年、小豆島出身の雲水が、全国行脚の道程で立ち寄った神埼町で病に倒れたとき、地元の人の手厚い看護によって回復したお礼として、手延べそうめんの製法を伝えたことがきっかけと言われています。

まるでおとぎ話のようなストーリーですが、地元の櫛田宮には、雲水への感謝を込めて「神埼そうめん発祥の顕彰碑」が建てられています。

ちなみに、小豆島も名物そうめんの生産地として有名です。

現在の神埼町の製麺業界では機械化が進み、大量生産を行っていますが、一方で伝統の手延べそうめんの技術を守るため、佐賀県内が主催して、伝統の技能を修めた技術者を「佐賀マイスター」として認定する制度を設けています。

参考:
神埼そうめん協同組合
全国の素麺
佐賀県産業労働部
株式会社シーク/株式会社フューチャーリンクネットワーク
舩津製麺所

佐賀県の商標登録の状況

登録日 平成18年(2006)12月1日
出願日 平成18年(2006)4月3日
先願権発生日 平成18年(2006)4月3日
存続期間満了日 平成38年(2026)12月1日
商標 神埼そうめん
称呼 カンザキソウメン,カンザキソーメン
権利者 神埼そうめん協同組合
区分数
第30分類 佐賀県神埼郡産のそうめんのめん【類似群コード】32F03
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