大分麦焼酎は、大分県酒造協同組合が、平成19年(2007)7月6日、地域ブランドとして商標登録しました。
昔ながらの味を大事にしながらも現代に通じる美味しさを提供している、大分麦焼酎とはどのようなものなのでしょうか。
大分県の大分麦焼酎とは
大分県の大分麦焼酎とは、大分県酒造協同組合が商標登録した地域ブランドの焼酎であり、大分の麦麹と麦を原料に使ったものです。
大分では麦焼酎を減圧下でもろみを蒸留する工程を取り入れることで、口当たりのよさとすっきりした風味を実現しました。
翌日に残ることが少ない酔い覚め爽やかところも大分麦焼酎ならではの特徴です。
大分麦焼酎という統一されたブランドの中でも各商品の個性があり、互いが日々切磋琢磨し進化し続けていることも、魅力的な商品づくりに役立っています。
大分県の大分麦焼酎の歴史
大分麦焼酎の歴史は、江戸時代に清酒粕を原料して製造する粕取り焼酎が造られていたことが起源です。
明治時代に入ると白糖や穀物からも焼酎が作られるようになり、製造技術も格段に進歩していきました。
昭和26年(1951年)、戦中に制限されていた麦の統制が撤廃され、本格的な麦麹の開発が再開。大分で麦を原料とした焼酎が製造されるようになりました。
昭和47年(1972年)、全国に健康食ブームが巻き起こり麦の栄養価が注目されていた頃、大分県の焼酎がいち早く麦麹の開発に成功していたことから、大分焼酎が脚光を集めることになりました。
昭和50年(1975年)、当時大分県知事を務めていた立木勝氏によって、県産品愛用運動の重点項目として豊後特産麦焼酎を取り上げたことで急速的に全国での知名度が向上。
さらに、昭和54年(1979年)当時の立木知事の後を受けて平松守彦知事が提唱した「一村一品運動」の中で大分焼酎は加速度的に全国でブームを巻き起こしたのです。
大分県の大分麦焼酎のブランディングについての考察
大分麦焼酎は、全国に焼酎ブームを巻き起こした立役者としても知られます。
焼酎ブーム以前の1970年代以前。
日本ではまだ、舶来品=高級品というイメージがあり、外国生まれのビール、ウィスキー、ワインの人気が高く、また、日本酒のような全国ブランドのメーカーも少なく、庶民的な商品というイメージがあったのです。
それが、いろいろな割り材を駆使してカクテルのように味のバリエーションを楽しむ提案をしたことが市場に受け入れられました。
とくに、大分県に本社を置く三和酒造が、缶入りのまま冷やして飲める手軽でおいしい缶チューハイを開発。
これが爆発的なブームを起こしたのです。
さらに、2003年になると、「本格焼酎」ブームが起こります。
健康ブームの中で、悪酔いしにくく、比較的体を冷やしにくい焼酎のポジティブな面が注目されたことで、その人気は不動のものになったのです。
大分県の大分麦焼酎の商標登録情報
登録日 | 平成19年(2007)2月23日 |
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出願日 | 平成18年(2006)4月20日 |
先願権発生日 | 平成18年(2006)4月20日 |
存続期間満了日 | 平成29年(2017)2月23日 |
商標 | 大分麦焼酎 |
称呼 | オーイタムギショーチュー,オーイタショーチュー |
権利者 | 大分県酒造協同組合 |
区分数 | 1 |
第33類 | 大分県産の麦焼酎 |
登録日 | 平成19年(2007)7月6日 |
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出願日 | 平成18年(2006)9月21日 |
先願権発生日 | 平成18年(2006)9月21日 |
存続期間満了日 | 平成29年(2017)7月6日 |
商標 | 大分むぎ焼酎 |
称呼 | オーイタムギジョーチュー,オーイタショーチュー |
権利者 | 大分県酒造協同組合 |
区分数 | 1 |
第33類 | 大分県産の麦焼酎 |