新潟県の地域ブランド 「新潟茶豆」

米どころ、酒どころとしても知られる新潟県は、実は枝豆の生産でも全国一位を誇ります。

中でも、新潟茶豆は新潟県でのみ栽培される品種であり、豊かな風味とうまみで人気があります。

全国農業協同組合連合会によって平成20年2月8日に地域団体商標登録されました。

新潟茶豆はいかにして新潟県の地域ブランドへ成長したのでしょうか。

目次

新潟県の地域ブランド新潟茶豆とは

主に東北地方で多く栽培される茶豆ですが、中でも新潟の茶豆は独特の香りと旨みの高さで人気があります。

さやの毛色は茶色ですが、豆の薄皮の色は白っぽいうす茶色。ゆでると茶褐色になるのが特徴です。

新潟は枝豆の生産で日本一ですが、その枝豆の中でも作付面積の約半分を占めるのが新潟茶豆です。

そのままでもおいしい茶豆ですが、新潟県では旨味を最大限引き出すために、あえて8分さや(8割ほどの実入り)で収穫を行います。

枝豆の旨みの素であるアミノ酸や糖は実の成長に使われるので、熟してから収穫すると旨み成分が減り、味が落ちてしまうのです。

その点、若いうちに収穫することで、うまみ成分が損なわれない状態で出荷できるわけです。

味にこだわる新潟茶豆ならではの工夫です。

新潟県の地域ブランド新潟茶豆の歴史

新潟茶豆は新潟県の中でも黒崎村(現在の新潟市)の小平地区というごく限られた範囲でのみ栽培されていた希少品種でした。

昭和初期に、小平方地区の農家の女性が嫁ぎ先の山形で獲れた茶豆の種を、故郷に送ったことがきかっけで、小平方地区に根付いたとされます。

つまり、ルーツは山形の名産だだ茶豆と同じだったわけです。

長らく、小平地区の限定品種として門外不出とされましたため、生産量はごく限られていました。

昭和40年頃、その人気に目を付けた地元の黒崎農協が、黒埼村の特産品として生産を奨励。

当時の村長によって“黒埼茶豆”のブランド名で全国への普及が図られました。

その後、さらに、全県をあげて、この人気の茶豆を特産品とする政策がとられ、黒崎の茶豆の種が新潟県全域に配布され、新潟茶豆としてブランド化されたのです。

そもそも茶豆と枝豆はどう違うのか

大豆が完熟しないうちに収穫したものが枝豆で、茶豆も枝豆の一種です。

基本的に枝豆は緑色がかっていますが、外皮が豆本体の色の違いにより、白豆、青豆、黒豆などの種類があります。

このうち、茶豆は東北地方で比較的に多く栽培されています。

新潟茶豆の商標登録情報

登録情報1

登録日 平成4年(1992)2月28日
出願日 平成1年(1989)8月24日
先願権発生日 平成1年(1989)8月24日
存続期間満了日 平成34年(2022)2月28日
商標新潟茶豆 標準文字商標
称呼 ニイガタチャマメ,チャマメ
権利者 全国農業協同組合連合会
区分数
第16分類 紙製包装用容器 【類似群コード】18C04
第20分類 プラスチック製の包装用容器 【類似群コード】18C09 18C13

登録情報2

登録日 平成20年(2008)2月8日
出願日 平成18年(2006)4月1日
先願権発生日 平成18年(2006)4月1日
存続期間満了日 平成30年(2018)2月8日
商標新潟茶豆 標準文字商標
称呼 ニーガタチャマメ
権利者 全国農業協同組合連合会
区分数
第31分類 新潟県産の茶豆 【類似群コード】32D01
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