国内に登録されている特許情報や商標登録の情報を閲覧できるJ-PlatPat(特許情報プラットフォーム)のサービスが3月10日(金)から停止したまま、4日たった3月14日(火)現在でも利用できない状態が続いています。
サービスを提供する独立行政法人工業所有権情報・研修館によると、サイバー攻撃を検知したために緊急停止したもので、現在、セキュリティ対策を行っているということです。
J-PlatPatとは
J-PlatPatは、経済産業省所管の独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が運営する特許、実用新案、意匠、商標の産業財産権についてのあらゆる情報を無料で閲覧できるサービスです。
平成27年3月23日、従来のデータベース特許電子図書館を刷新する形で提供をスタートしました。
略称のJ-PlatPatは、Plat=「ぷらっと」寄って、Pat=「ぱっと」情報がとれる、という意味が込められており、その名の通り、誰でも簡単な操作で閲覧できて、必要な情報を気軽に入手できる便利なサービスです。
停止の原因はサイバー攻撃
産業財産権にかかわる法律事務を行う弁理士には欠かせないサービスですが、3月10日に突然サービスを停止したまま、週明けになっても利用できない状態が続いていました。
J-PlatPatサービスのサイトにアクセスすると、写真のような画面が現れ、一切のサービスが使えない状態です。
サイトを運用するINPITでは、サービスを停止している理由について特に言及していませんでしたが3月14日になり、サイバー攻撃が原因であることを公表しました。
特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)サービスの再開の予定について(平成29年3月14日)
必要なセキュリティ対策を施しているとのことですが、再開まではまだ数日かかるようです。
なお、INPITでは、セキュリティ強化対策を目的とするメンテナンスを3月17日に予定していました。
特許情報を民間のサービスで利用する方法
1日も早い普及を祈るばかりですが、J-PlatPatが使えない間の次善の策として、民間の特許情報提供サービスを利用する方法があります。
特許庁のホームページで「特許情報提供事業者リスト集」を公開していますので、参考にしてください。