上野で生まれたパンダの赤ちゃんの動静が話題を呼んでいます。
日々成長していく愛くるしい姿に日本中の注目が集まっていると言っても過言ではないでしょう。
ところで、パンダの赤ちゃんの名前ですが、もっか、一般公募によって集まった名前から候補を絞り込んでいる最中。
9月12日現在、8候補まで絞っているということですが、その過程は非公表です。
第三者が先んじて商標登録してしまう事態を警戒しているようです。
これが憶測を呼び、名前の詮索が加熱ぎみの様相を呈しています。
上野動物園生まれの赤ちゃんの様子と名前の公募状況
上野動物園のジャイアントパンダの赤ちゃんは、2017年9月10日、誕生から90日を迎えました。
この日の測定によると、体重は5.4キロ、体長は62.4センチとなり、順調に成長している様子がうかがえます。
赤ちゃんの名前は、7月28日から8月10日の間に公募され、生後100日を迎える9月下旬の発表予定に向けて、候補を選考しているところです。
全国から寄せられた約32万件もの応募の中から、すでに8候補まで絞り込んだということですが、その過程は非公表のままです。
名前の選考過程が非公表になったわけ
選考過程が非公開になったのは、話題になった単語が無関係な第三者によって勝手に商標登録される事態が相次いだことが影響しているようです。
たとえば、政府と経団連などが連携し、今年4月からスタートした「プレミアムフライデー」は、プレス発表した後に商標登録の手続きをしたため、無関係な第三者に出願日で先を越される失態を演じ、大きな批判を浴びることになりました。
こうした事態を警戒し、動物園側では正式に決まるまで候補を含めて非公表にしています。
おそらく、公開された時点で、商標登録出願を済ませているはずです。
商標登録は、出願した時点で先出願権の効力が発生しますので、出願してしまえばもう先を越される心配はありません。
一方、出願した時点で、商標広報によって一般に公開されますので、世間に知られることになるのです。
商標広報に公開するにあたっては特許庁内の事務作業の手順がありますので、2週間程度のタイムラグがあります。
つまり、商標出願手続きが済んでから商標広報に掲載されるまでの2週間の間に、正式な名前が発表されるものと思われます。
赤ちゃんパンダの名前、予想は?
どんな名前になるか、現時点ではまったくわかりません。
ただ、今回は“繰り返し読み”にならない、というもっぱらの噂です。
パンダの名前と言えば、トントンやシンシンなど同じ音が繰り返されるパターンがほとんどでした。今度の赤ちゃんの両親も、それぞれシンシンとリーリーです。
それがルールのように扱われていますが、実は、そんな決まりはありません。
パンダの原産国である中国では、幼くてかわいいものに、繰り返し音を用いた呼び名を使う風習があります。
たとえば、香港映画「キョンシー」に登場したかわいらしい少女のキャラクター、「テンテンちゃん」などです。
日本で最初に中国から贈られたつがいのパンダ「カンカン」「ランラン」に繰り返し読みの名が使われていたことから、何となくパンダの名前の定番のように受け継がれているだけです。
実際、上野動物園同様、多くのパンダを飼育する和歌山の白浜アドベンチャーワールドでは、「エイメイ」、「ヨウヒン」など、繰り返し読みではない名前を主に採用しています。
とはいえ、日本人はやっぱり保守的なので、繰り返し名の候補が多いはず。
世間の予想も繰り返し名が依然として根強く支持されているのも事実。
そこで、当サイトとしての見解ですが、6月生まれということで、「ジュンジュン」と予想してみました。
上野動物園