ネーミングをめぐる物語「なっちゃん」

なっちゃんといえば、サントリー食品インターナショナル(以下サントリー食品)が製造販売している清涼飲料水です。

女の子の呼び名を模したちょっと珍しい商標と、起用した女優の役名を「なっちゃん」に設定したコマーシャルで知られるようになりました。

ところで、なっちゃんとはいったい誰のことなのでしょうか。

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かわいくて楽しそうな雰囲気の名前

なっちゃんが発売されたのは1998年(平成10年)10月です。

当初はオレンジ味のみでした。

したがって、商標も最初は、「なっちゃん」のみです。

翌年、アップル味が発売されたことで、あらためて、なっちゃんオレンジ、なっちゃんアップルと呼び分けられるようになりました。

その後も新フレーバーが次々に発売され、季節限定商品や関連商品なども含めるとシリーズはざっと90以上に及びます。

ちなみに、商標登録されているのはなっちゃんという主たる商標のみです。

一大シリーズとなったなっちゃんですが、いったい誰のことなのか。

結論を言うと、特定の人物ではないようです。

製造・発売元のサントリー食品によれば、「かわいくて楽しそうな雰囲気を表し、みなさんに親しんでいただけるような名前」というイメージでつけたそうです。

参考:『なっちゃん』のネーミングの由来を教えてください。

人名を使ったネーミングには特定の人物が存在することもよくあるものです。

カルビーのカップ入りスナック菓子じゃがりこは、開発担当者の友人の女性「りこさん」からとったという話があります。

今回は違ったようですが。

ボトル栓のイラストに注意してみよう

なっちゃんの商標の由来に特定の人がいたわけではないと聞いてちょっとがっかりしたかもしれません。

そこで、一つ、ちょっとしたミニ情報を。

もし、なっちゃんを手に取る機会があったら、ペットボトルの上蓋についている、イラストに注目してみてください。

スクリューキャップの上に書かれている、オレンジに目と鼻と口がついたオリジナルキャラクターが描かれています。

実は、このイラスト、5種類あるそうです。

5種類とは、

  • 笑っている
  • ウインクして舌を出している
  • おいしくて喜んでいる
  • 眠っている
  • ウインクしてチュッとしている

です。

ちなみに、最後のウインクしているデザインは、流通量の少ないレアアイテムだそうです。

見つかると、ちょっといいことがあるかもしれません。

参考:『なっちゃん』のペットボトルの栓に、顔のイラストが描いてありますが、何種類かあるのですか?

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