美しいものの例えにちなんだ商標 – 宝石編

JEWELRY／ジュエリーは登録済み

そのものずばり、「JEWELRY＼ジュエリー」はじめ、「JEWELY COSMETIC＼ジュエリーコスメティック」などの商標を登録するのは、化粧品の製造から直営ショップでの販売まで行うアルビオン。

同社については、1984年に化粧品として「JEWELRY＼ジュエリー」で商標を登録したあと、2010年に改めて小文字の「Jewelry＼ジュエリー」で商標登録する念の入れようです。

その割には、商品ライナップにジュエリーという商標のシリーズはなく、商品名としてジュエリーを含む商標がいくつか使われている程度です。

「ホワイトジュエリー」や「ジュエリールビー」の商標を登録している杉山保行さんは新潟県で化粧品の研究・開発を行うヘイゼル・トンプソンの経営者。

OEMが主体のようですが、自社ブランドももっています。ただし、「ホワイトジュエリー」や「ジュエリールビー」といった商品はライナップに見当たりません。

アルビオン
ヘイゼル・トンプソン

ジュエリーメイク、コスメティックジュエリーなども登録済み

「Jewelry Make＼ジュエリーメイク」、「Jewelry Cosme＼ジュエリーコスメ」を商標登録しているのはメイクアップ化粧品メーカーのMiMC。

自然派化粧品が売り。ジュエリーメイク・ジュエリーコスメという商標の商品はいまのところ扱っていないようです。

MiMCの商標と、コスメティックとジュエリーを逆順にした「COSMETICJEWELRY」でも商標登録されています。

この商標を登録しているのはオリエンタルダイヤモンドという宝飾用ダイヤモンドの製造販売会社ですが、オリジナル化粧品ブランドも持っており、そのブランド名がCOSMETICJEWELRYというわけです。

ＭＩＭＣ
オリエンタルダイヤモンド

ダイヤモンドを含む商標はコーセーだけで17件

まずは宝石の王様、ダイヤモンドから。

化粧品としてダイヤモンドを含む商標は79件登録されていました。

大手化粧品メーカーがなぜか多いようです。そのものずばり、「DIAMOND＼ダイヤモンド」の商標を登録している資生堂はじめ、花王、コーセーといった顔ぶれ。

特に構成は、化粧品で「ダイヤモンド」を含む商標を17件も登録しています。

資生堂
花王
コーセー

パールは老舗メーカーが商標登録済み

化粧品の原料としても使われるパールを含む商標登録は154件。

そのものずばり、「パール」の商標を登録しているのは大正15年創業の老舗化粧品メーカーである三香堂。

パールを商標登録したのは1950年。創業当時からパール、オパールのブランド名で化粧品を販売しており、「Pearl」「PEARL」もすでに商標登録済み。

真珠と言えばこの会社、御木本製薬もローズパール他、「パール」を含む多数の商標を登録しています。

三香堂
MIKIMOTO COSMETICS

CRISTALLE＼クリスタルはシャネルが商標登録

透明感が化粧品のイメージにマッチするのか、クリスタルを含む商標も163件と非常に多く登録されています。

主なものは、「CRISTALLE＼クリスタル」（シャネルSALL）、「クリスタルダイアモンド＼CRYSTAL DIAMOND」（株式会社コーセー）、「クリスタルバリア」（花王、審査待ち）など。

一つ気になるのは、第35類から45類までを指定区分として出願中の「クリスタル」。出願人の平古場潤さんは、横浜市でレストランやエステサロンを手広く経営する実業家。クリスタルは店名、サービス名として使うようです。

シャネル