美女の代名詞にちなんだ商標 – 歴史美女編

クレオパトラの商標権を持つ会社

歴史上の美女の代名詞として、いわゆる世界三大美女にちなむ商標が使われているのかどうか調べてみました。

エジプトのクレオパトラ、中国の楊貴妃、そして、日本の小野小町です。

あった、ありました。3人とも。

楊貴妃の登録はあるがすでに権利抹消

次に、中国の楊貴妃です。

1件だけ登録がありました。

月美人化粧料という会社が登録している、ズバリ「楊貴妃」という商標です。

ただし、商標はもう使用していなかったようで、存続期間満了により平成28年（2016）1月28日付で権利抹消になっています。

したがって、誰でも楊貴妃を商標として使える状態です。

楊貴妃は唐代の人で、玄宗の皇子の妃であったところ、あまりの美しさから玄宗が側室として迎え入れ、後に正式な貴妃となりました。

玄宗は楊貴妃のいうことなら何でも受け入れたという。それをいいことに楊貴妃の一族が権力をほしいままにしたため、反乱を招き、自身も暗殺されてしまいました。

小野小町は商標登録済み

最後は、日本が生んだ世界の美女、小野小町。

小野小町を化粧品の商標として登録されているのは2件です。

ずばり「小野小町」で商標登録しているのは秋田県で自然派化粧品の製造販売を行うユゼという会社です。

調べた限りでは、小野小町という商品の扱いはないようですが、20年以上前の1993年に登録してから現在まで継続しているので、商標は生きているようです。

ユゼ

小野小町は、平安時代前期9世紀頃に活躍した女流歌人です。

生没年不詳で、出自も出身地もよくわかっていないという謎だらけの女性。

多くの作品を残し、また、当時実在した歌仲間が本人の逸話を残しているので、実在したことは確かだろうと言われています。

絶世の美女とされますが、現在に残る肖像画のほとんどが後姿。あまりに美しくて、絵師が姿を映しとることさえできなった、と思いたいです。

世界三大美女の名をすべて商標に使う商品

ここまで触れていませんしたが、実は、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町をすべて商標に使っているケースがあります。

その名も「クレオパトラ楊貴妃小野小町＼そこどけファンデーション」です。

世界三大美女が裸足で逃げていくほどの化粧品だということでしょう。

この商標を登録しているのは銀座まるかん日本漢方研究所という会社。

その昔、日本一の高額納税者として話題になった斎藤一人さんが経営している会社です。

こんな長い商標で本当に商品を販売しているかと疑問に思ったら、ちゃんとこのままの商標で販売していました。

銀座まるかん日本漢方研究所

ちなみに、世界三大美女と言っているのは実は日本だけ。

クレオパトラと楊貴妃はともかく、小野小町は世界的には無名。

日本人としては、小野小町も世界的美女に入れてほしいところですが。