商標法や商標登録についての情報を扱っている動画を紹介しています。
今回とりあげるのは、特許庁が作成した模倣品・海賊版が犯罪であることを啓蒙するための模倣品・海賊版撲滅キャンペーン動画(平成28年度版)です。
どうやら対象は若者。
警告のために、おどろおどろしく作られていて、結構怖い内容です。
だいたい1分半ですが、テレビCM用に作られた15秒の短縮版もあります。
主な動画は3本で、内容は次の通り。
平成28年度模倣品・海賊版撲滅キャンペーン(日本語) プロローグ編
https://www.youtube.com/watch?v=4tZKq_RqfAg女性がスマホでネット通販サイトをつらつら観ていると、ブランドものの化粧品に目がとまる。
思わず「安いんだけど」ととびつく。
すると、出品者らしき人物が、すかさず、「どうしますか? 流行を先取りしちゃいましょう」とささやく。
結局、購入してしまう女性。
「買い物ではない。犯罪者との契約です」ナレーションで終了。
ブランドものを語る偽商品をつい買ってしまったというだけの内容です。
怖いのはこの後。
平成28年度模倣品・海賊版撲滅キャンペーン(日本語) 健康被害編
https://www.youtube.com/watch?v=UxAWjkArVYA女性がネット通販で見つけたブランドものの化粧品に、思わず「安いんだけど」ととびつくまでは一緒。
さっそく購入し、届いた商品を顔にひと塗りする女性。
場面変わって。
ピザ宅配が自宅に届くが、少しドアを開けただけで、女性は顔を見せずにドアの隙間から商品とお金を交換する。
瞬間に見えた女性の表情は暗く、顔の半分が大きめのマスクで覆われている。
宅配員が帰ると、女性はたまらず洗面所に駆け込む。マスクを外した顔には、皮膚が変色した跡が浮き出ていた。
「どうしよう」と叫び、偽商品を購入したことを後悔して嗚咽する女性。
「犯罪者はあなたに健康被害を売りつける。買い物ではない。犯罪者との契約です」のナレーションが流れて終了。
女性が購入した模倣品には、不純物が含まれていて、肌にトラブルを起こしてしまったというオチです。
模倣品には質の悪いものが多いという警告のようです。
平成28年度模倣品・海賊版撲滅キャンペーン(日本語) 個人情報流出編
https://www.youtube.com/watch?v=Yqt0Bb8Rs-Aネット通販サイトを観る男性、「え、マジ?なんでこんなにやすいの?」ととびつく。
「ひょっとしてニセモノ」と薄々感じならも結局購入してしまう。
場面変わって、出品業者のアジトらしき場所。
男性が正規の通販サイトだと思って送ってしまった個人情報を受け取り、「きたきた、ゲット」と喜ぶ男たち。
その日から、男性の元にはしつこくDMが届くようになる。
と、ふいに戸外から物音がする。
男性がおそるおそるドアを開けると、電気の検針をしているだけだった。
ちょっと意味不明。なんでもないことにびくつくようになってしまった男性の心理を表現しているのでしょうか。
「あなたが支払うのはお金と貴重な個人情報。買い物ではない。犯罪者との契約です。>」のナレーションで終了。
悪質な模倣品・海賊版に騙されないために
動画の最後に共通して入るのが、「ニセモノを買わない!7つの掟」という注意書き。
- 日本語がおかしいサイトに注意。
- 値段が安すぎる場合は警戒を。
- 正規品のことをきちんと知る。
- 購入前に販売会社や出品者をよく調べる。
- 支払い方法が銀行振込だけ・・は要注意。
- コピーサイトではないか確認を。
- 個人情報入力ページ、URLを必ずチェック。
以上、模倣品・海賊版を見抜く7つのポイントを教えてくれます。
模倣品・海賊版被害が後を絶ちません。
ネット通販が全盛になり、誰でも気軽に商品を出品できるようになったことから、悪質な業者もはびこるようになりました。
また、国内だけでなく、海外の業者が直接、日本に向けて模倣品を売込むケースも増えているようです。
業者の間でも、手口がこんできて、写真だけでは本物と見分けがつかないような商品も多く、サイトのつくりも本物そっくりだったりします。
模倣品だと薄々気づきながら、軽い気持ちで購入してしまったらひどい目に合うかもしれません。
なぜながら相手はまっとうな業者ではなく、法を無視して儲けようという、悪質な犯罪者なのです。
誠意ある対応を望むべくもありません、というわけです。