厚保くり(あつくり/あつほくり)は平成20年(2008)2月1日、山口美祢農業協同組合によって商標登録されました。
玉が大きい上に甘さがつよいのが特徴です。
いかにして厚保くりは山口県の特産品になっていったのでしょうか。
目次
山口県の地域ブランド厚保くりとは
厚保くりは山口県美祢市の特産品です。
現在は美祢市の一部になっているその名も厚保地区で約250年にわたって栽培されていた品種です。
厚保地区は、日当たりと水はけがよい半面で、昼夜の気温格差が大きい気象条件などが栗栽培に適していたようです。
厚保地域のみで種を守ってきた厚保くりですが、農協の合併によって、美祢、美東、秋芳などに産地が広がり、現在では、時期に応じて約10品種が栽培されています。
どれも、厚保くり伝統の大玉と甘さを兼ね備えています。
山口県の地域ブランド厚保くりの歴史
美祢市厚保地区で栗の栽培が行われるようになったのは、1840年(天保10年)頃からと言われています。
厚保とかいて「あつ」と読みます。
昭和38年に厚保栗生産組合(現JA西厚保)が結成され、地域の特産品として栽培が強化されました。
現在では農協合併によりJA山口美祢によって厚保くりづくりの技術が受け継がれています。
厚保くり生産部会がJA内に組織され、園地巡回、研修会などの栽培指導が行われています。
その結果、栽培農家が培ってきた整枝・剪定技術が引き継がれ、厚保くり作りの技術や甘くて大きい厚保くりの品質が保たれています。
厚保くりの商標登録情報
登録日 | 平成20年(2008)2月1日 |
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出願日 | 平成18年(2006)12月25日 |
先願権発生日 | 平成18年(2006)12月25日 |
存続期間満了日 | 平成30年(2018)2月1日 |
商標 | 厚保くり 標準文字商標 |
称呼 | アツクリ,アツホクリ |
権利者 | 山口美祢農業協同組合 |
区分数 | 1 |
第31分類 | 山口県美祢市厚保地区及びその周辺地域産のくり【類似群コード】32E01 |