温暖な気候と豊かな自然が魅力の和歌山県の南紀白浜は、いまではマリンスポーツやテーマパーク、その他観光施設が充実し、日本有数のリゾート地として知られますが、もともとは温泉郷として発展していました。
飛鳥、奈良朝の時代からすでに温泉地として知られ、有馬、道後とならぶ日本三古泉にも数えられます。
ところで、名前はよく知っていますが、南紀白浜温泉とはいったいどんなところなのでしょうか。
和歌山県の南紀白浜温泉とは
しらはまの語源でもあり、南紀白浜を象徴する真っ白い砂浜をたたえるビーチの周辺一帯に広がるスケールの大きな温泉郷、それが南紀白浜温泉です。
その歴史は古く、日本最古の歴史書である日本書紀にも記述があります。
昔は、牟婁の湯と呼ばれており、古くは斉明天皇(655年~661年)から、歴代天皇が湯治に訪れているほどで、少なくとも1350年の歴史があります。
現在ではホテル群が林立し、観光地として発達していますが、もともと古くからあった外湯に加えて、ほとんどの宿泊施設には温泉が引かれ、さらに、誰でも気軽に浸かれる9つの足湯があり、また、飲食店の店内やオートキャンプ場にまで温泉が引かれるなど、まさに温泉づくしの街でもあります。
その豊富な湧出量とスケールの大きさから、別府、熱海に並ぶ日本三大温泉地と呼ばれることもあります。
泉質は食塩泉・炭酸泉・重曹泉で、胃腸病・神経痛・リウマチなどに効果があると言われます。
海岸の波打ち際にあり、太平洋を一望できる崎の湯を含む6外湯が代表的。そのほか、町のあちこちで温泉を満喫できるのも南紀白浜温泉の魅力の一つです。
和歌山県の南紀白浜温泉名物6外湯
和歌山県の南紀白浜温泉の名物は何と言っても6外湯です。
1.崎の湯
平安時代に存在したとされる南紀白浜の「湯崎七湯」の中で唯一残っている温泉。
湯船から海までわずか約10mという、ほぼ波打ち際と言っていい場所にあります。
湯船につかりながら、雄大な太平洋を一望できる南紀白浜を代表する外湯です。
2.牟婁の湯
古の呼び名である牟婁の名を残すだけあって、崎の湯と並ぶ白浜温泉の代表的な外湯です。
泉質の異なる2種類の源泉からお湯をひいているため、一度に2種類のお湯を楽しむことができます。
3.しらすな
水着で入れる温水プールのような温泉です。
湯温が比較的ぬるめに設定されているため、長く浸かってものぼせにくく、夏の日差しでほてった皮膚にもやさしい温泉です。
4.白良湯
ビーチで有名な白良浜にある外湯です。
温泉施設だけの外湯と異なり、大型の休憩所が完備しており、ゆったりくつろげる浴場です。
5.松乃湯
町内会が運営している地元の人憩いの湯。
昔ながらの温泉情緒が楽しめます。
6.綱の湯
地域の共同浴場として長く親しまれた庶民的な温泉でしたが、平成20年6月に改装して新オープンしたもっとも新しい外湯です。
参考:
南紀白浜観光ガイド
白浜温泉旅館協同組合
南紀白浜温泉の商標登録の状況
登録日 | 平成19年(2007)12月7日 |
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出願番号 | 商願2007-17093 |
出願日 | 平成19年(2007)2月28日 |
先願権発生日 | 平成19年(2007)2月28日 |
存続期間満了日 | 平成29年(2017)12月7日 |
商標 | 南紀白浜温泉(標準文字商標) |
称呼 | ナンキシラハマオンセン,シラハマオンセン |
権利者 | 白浜温泉旅館協同組合 |
第43分類 | 和歌山県西牟婁郡白浜町における温泉浴場施設を有する宿泊施設の提供【類似群コード】42A01 |
第44分類 | 和歌山県西牟婁郡白浜町における温泉浴場施設の提供【類似群コード】42D01 |