千葉県の地域ブランド商標、矢切ねぎは松戸市の矢切地区で生産されるネギです。
とうかつ中央農業協同組合の地域団体商標として平成19年12月7日に商標登録されました。(出願時はJAまつど。その後合併)
矢切と書いて「やぎり」とにごります。
ヒット曲で有名になった「矢切の渡し」のあの矢切です。
もともとは千葉の名産品ではなかったそうですが、いかにして地域ブランドとして育っていったのでしょうか。
千葉県の地域ブランド矢切ねぎとは
矢切ねぎの特徴は、一般的なネギに比べて白身の部分が長くて太く、味も旨味が強いと言われています。
全国農産物品評会で農林水産大臣賞に3度輝いた実績を持ちます。
河川敷で栽培しているため、川が運んだ砂と枯土が適度に混ざった土質「沖積土壌」がネギの栽培に適しているからだと言われます。
収穫期は11月~3月にかけての冬期。
生産者が少なく、総計約70haの栽培地で年間の生産量が約30tと、出荷数が限られるため希少品として珍重され、贈答品としても人気です。
千葉県の矢切ねぎの歴史
千葉県の矢切ねぎは、もともと地元の産品ではありませんでした。
栽培が始まったのは、明治3、4年頃と言われています。
当時の東京府下砂村(現在の東京都江東区)で栽培されていた千住ねぎの種子を譲り受けたのがはじまり。
ちなみに、千住ねぎは、当時市場が千住にあったためにこう呼ばれていますが、実際の栽培地は下砂村を含む葛飾区北部一帯だったと言われています。
江戸野菜としても有名です。
栽培を始めて数年、栽培地だった河川敷の土壌がねぎの生育に向いていたこともあってよいネギが育ち、明治12、13年頃から出荷できるようになりました。
さらにその後も、代々の後継者が栽培法の改善にとりくみ、やがて、矢切独自のブランドと認められるまでになったのです。
千葉県の矢切ねぎのおいしい食べ方
千葉県の矢切ねぎは、昔から「焼いてよし、煮てよし」と言われます。
どんな風に食べても、何の料理にもあう万能野菜という意味です。
定番の鍋やすき焼きはもちろん、いためて食べても、あえ物にしても、揚げても、洋風の煮物にしても、それぞれの味を引きたて、かつねぎの旨みをそこなわず、おいしく食べられます。
そのなかでも、商標を管理しているとうかつ中央農業協同組合のおススメは、「焼きねぎ」だそうです。
白身が太くしっかりしているので、焼くと旨みと甘みがより強くなり、絶品だということです。
参考:
矢切ねぎ
JAとうかつ中央
わがふるさとの自慢の野菜
千葉県の矢切ねぎの商標登録の状況
登録日 | 平成19年(2007)12月7日 |
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出願日 | 平成19年(2007)4月2日 |
先願権発生日 | 平成19年(2007)4月2日 |
存続期間満了日 | 平成29年(2017)12月7日 |
商標 | 矢切ねぎ(標準文字商標) |
称呼 | ヤギリネギ |
権利者 | とうかつ中央農業協同組合 |
第31分類 | 千葉県松戸市矢切産のねぎ【類似群コード】32D01 |