日本でNTTの名前を知らない人はほとんどいないでしょう。
私たち日本人の生活に深く根差し、日常にいつも存在し、その存在なくしては一日だって生活がままならない。NTTとはそんな会社ではないでしょうか。
いかにしてエヌティティはエヌティティになったのか。社名の認知度とは裏腹に、その経緯をご存知の方はあまり多くはないかもしれません。
エヌティティの社名と歴史について調べてみました。
NTTは何の略?
エヌティティは正式名称を日本電信電話と言います。
これを英語読みにしたものが「Nippon Telegraph and Telephone Corporation」であり、頭文字をとって略したのが私たちにもお馴染みの「エヌティティ」という呼称になるのです。
エヌティティの前身となったのは、ご存知の通り日本電信電話公社です。
昭和生まれみなさんにはなじみ深い、通称「電電公社」という名称で通っていました。
国策として日本全国に電信電話網を整備するため、民間の会社ではなく公社という形で推進されました。
後に国際電話業務を国際電信電話に移管するまでは、国内、国際の電信電話業務を一手に独占していたのです。
長らく公社として運用してきましたが、当所の目的であった全国への電信電話網の普及を成し遂げ、民間の電話会社も登場してきたことから、民業圧迫を避けるために民間会社への移行が図られ、電電公社は1985年に幕を閉じ、その業務を民間会社である日本電信電話に引き継いだのです。
このとき、長年慣れ親しんだ電電公社という略称から、NTTに呼び名が変わることになったわけです。
誕生から約30年、NTTグループは現在、地域通信事業を行う事業会社としてNTT東日本とNTT西日本の2社を中核とし、長距離国際通信事業を行うNTTコミュニケーションズ、 移動体通信事業を行うNTTドコモ、データ通信を行うNTTデータの主要5社で構成され、その総売上は11兆円を超える巨大企業になりました。
ロゴマークに込められた意味
NTTのシンボルロゴは「ダイナミックグループ」と呼ばれます。
このマークは1985年にNTTが誕生した際に作成されたもので、東京オリンピックのポスターも手掛けたグラフィックデザイナーの亀倉雄策氏が制作を担当しました。
とてもシンプルなロゴですが、そこには多くの意味が込められています。
- くるんと一回転する曲線は、無限のループ運動を
- 外周の曲線はダイナミックな企業であることを
- マーク中央の小さなループは常にユーザー・社会の声を企業活動の原点として吸収し、広く社会に役立っていこうとする企業姿勢を
それぞれ意味しているということです。
参考:
NTT