岡山県の地域ブランド「湯郷温泉(ゆのごうおんせん)」

湯郷温泉を商標登録したのは湯郷温泉旅館協同組合(岡山県美作市湯郷323番地2)です。

平成21年(2009)5月15日、地域ブランドとして商標登録しました。

岡山県美作市は古くから温泉地として知られています。

なぜ湯郷温泉はこれほど人気を集める温泉となったのでしょうか。

目次

岡山県の湯郷温泉とは

湯郷温泉とは岡山県の美作市の温泉街で、「岡山県美作三湯」の一つに数えられています。

白鷺に導かれた慈覚大円仁法師が発見したという伝説から名づけられた「鷺の湯」の愛称で全国的に有名です。

ナトリウム、カルシウム塩化物泉の効能は消化器病の他、神経痛やリュウマチ、貧血、婦人病や皮膚病などさまざまな疾患に効果を発揮すると言われています。

女性に人気の美肌の湯でもあり、若い女性客も多く訪れています。

効能のみでなく、景観の温泉地としても人気です。

大山展望台からは吉野川や後山、那岐山、津山盆地までが一望できるほか、晩秋、冬の早朝に訪れると見事な雲海の広がりを見渡すこともできます。

日本古来の美しい棚田があった地域でもあり、近年はその景観を取り戻すための棚田再生も行われています。

岡山県の湯郷温泉の歴史

湯郷温泉の歴史は非常に古く、1200年ほど前、平安時代から続く温泉地であるとされています。

足に傷を負った白鷺がこの温泉で体を癒しているのを西国巡礼中の慈覚大使円仁法師が発見したとされており、以来、訪れる人が絶えない名湯として知られるようになりました。

現在でも円仁法師像がこの温泉街のシンボルとなっています。

薬湯としても昔から知られている温泉で、湯治の際には普通より長い時間湯につかるのが、昔からの習わしです。

近代になると次第に湯治の場としての役割が薄れ、賑やかな温泉街へと姿を変えてきました。

現在は、国際自動車連盟(FIA)公認コース「岡山国際サーキット」を始め、グラウンドや体育館などスポーツ施設が集中的に建設されるようになりました。

これは、中央自動車道の開通によりアクセスがよくなったことが影響しています。

集客力を見込んで湯郷温泉にホテルや旅館が相次いで進出。

温泉とスポーツを楽しめる健康リゾート地として賑わっています。

岡山県の湯郷温泉のブランディングについての考察

温泉地と言えば、豊かな自然にくつろぎの宿とグルメという判で押したような売り文句を想像する方が多いと思います。

その中で湯郷温泉は「スポーツ」というテーマに着目しました。

周辺には、地元の女子サッカーチームのホームグランドで5000人が収容できるスタジアム、国際大会にも対応するナイター施設のついた体育館などが完備されています。

湯郷温泉は、単に観光地としてだけではなく、スポーツ合宿のメッカでもあるのです。

スポーツ合宿を目的として訪れた人たちは、周辺の自然と温泉街に魅力を感じ、次は観光を目的として訪れてくるようになるというわけです。

参考:
湯郷温泉旅館協同組合
備中高梁観光案内所
岡山交通
地旅
美作市

岡山県の湯郷温泉の商標登録情報

登録日 平成21年(2009)5月15日
出願日 平成20年(2008)9月11日
先願権発生日 平成20年(2008)9月11日
存続期間満了日 平成31年(2019)5月15日
商標 湯郷温泉
称呼 ユノゴーオンセン
権利者 湯郷温泉旅館協同組合
区分数
第43類 岡山県美作市湯郷及び岡山県美作市中山における温泉浴場施設を有する宿泊施設の提供
第44類 岡山県美作市湯郷及び岡山県美作市中山における温泉浴場施設の提供
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