世界的スポーツ用品メーカー、アディダス。
同社が使用しているロゴ商標にはいくつかの種類がありますが、共通しているのは3本線のモチーフです。
スリーストライプと呼ばれます。
商品のデザインにも使われ、アディダスにとってシンボル的な存在ですが、最初はデザインでもなければロゴ商標でもなかったのです。
3本線の発祥は補強バンドだった
アディダスがドイツで誕生したのは1948年。
スリーストライプが登場するのはその翌年の1949年です。
当初はロゴとしてではなく、革製スポーツシューズの型崩れを予防する補強バンドという実用的な役割でした。
やがてその機能をデザインとして扱い、3本線の靴=アディダスというイメージが世間に定着していきました。
元は実用的な意味なので、誰に真似されても文句は言えません。
同じようなデザインがでてしまう前に、3本のラインそのものをロゴ商標として登録したのです。
4種類のロゴすべて3本線が描かれる
現在、アディダスでは4つのロゴを使っていますが、そこのすべてにスリーストライプが用いられています。
1.ブランドロゴ
現在の企業ロゴ、象徴である3本線とadidasの文字だけで構成するシンプルで力強いスタイルです。
2.パフォーマンスロゴ
アスリート向けの製品ブランドに使用。
1990年からロゴ商標として現在のパフォーマンスロゴを制作しました。
右に向かって伸びるスリーストライプスは、未来へ向けてのチャレンジと目標の達成を表しています。
3.ストリートロゴ
2001年から発売したストリートスポーツウエアブランド。
1972年から1995年までカンパニーロゴだったトレフォイル(三つ葉)ロゴをロゴ商標として復活させました。
トレフォイルロゴは、古代ローマでスポーツの優勝者に送られた月桂冠をモチーフにデザインしたものです。
4.スタイルロゴ
スポーツとファッションを融合したスタイルのブランド
スタイルロゴは、大きな円にややカーブを描いたスリーストライプがかたどられています。
なお、スタイルレーベルはY-3(ワイスリー)、adidas NEO Label(アディダス ネオレーベル)、Porsche Design Sport(ポルシェデザイン スポーツ)の3つのサブブランドで構成されています。
参考:about adidas