特撮ヒーローものの元祖で人気テレビシリーズの最新シリーズのタイトルが漏れました。
その名も仮面ライダーエグゼイド。
未発表のはずのタイトルがばれてしまったのは、商標登録の公報からでした。
次期タイトルがこの時期に商標登録されるのは恒例
特撮プロダクションである東映の名義で仮面ライダーエグゼイドの商標が出願されたのは6月1日。
商標登録においては、出願された商標の情報はすみやかに特許庁の公開公報によって一般に公開され誰でも閲覧可能になります。
6月1日に出願された新たな商標も6月14日には閲覧できる状態になり、情報を聞きつけたマスコミが報じました。
未発表のタイトルがばれたのは実はこれが初めてではありません。
毎年のいまのごろの時期に新たなタイトルらしき商標が出願され、その商標がそのまま次期放送に使われることから、関係者の間では商標の公報をチェックして次期シリーズの情報を得るのが恒例になっているようです。
東映でもばれるのを承知の上で商標登録しているようで、今回についても、次期シリーズは仮面ライダーエグゼイドで決まりではないかと見られているわけです。
商標が漏れたところで判明する情報はわずか
有名な商品シリーズの新商品や、特定ブランドの未発表の名称が商標登録から漏れてしまうケースは少なくありません。
ブランドを管理する側からすれば商品を世に出す前に先んじて商標を取得しておきたいのは当たり前です。
特撮ヒーローにしても現在はテレビ放映のスタートとともに関連グッズを発売するのが常套になっており、タイムテーブルから逆算すると実際に放映が始まるかなり前の段階で商標登録しておかなければいろいろなスケジュールが間に合いません。
商標登録する際には名称が先に判明してしまうことをある程度覚悟の上で手続きをするしかないということです。
もっとも、商標登録のデメリットと言えばせいぜいそれぐらいのものともいえるかもしれません。
よしんば未発表の商品やサービスの名称が事前に漏れたところで、商標だけから商品の特性などを類推するのはたやすいことではありません。
仮面ライダーのケースはさすがにわかりやすいかもしれませんが、それにしても新シリーズの名称で間違いないという裏付けがあるわけではなく、実際に放映が始まってみたらまったく違うタイトルになっていたという可能性もなくはありません。
要するに、商標が漏れたところで情報として分かってしまうことはごく限られているのです。
それで商標が守られるなら、先に名称がライバルに知られてしまうぐらい大きなリスクとはいえないのではないでしょうか。