岐阜県の地域ブランド商標下呂温泉は、下呂温泉旅館協同組合によって地域団体商標に登録されました。
岐阜県の下呂温泉と言えば、有馬、草津と並ぶ日本三大名泉に数えられます。
飛騨が誇るこの名泉は、どのようにして生まれたのでしょうか。
岐阜県の下呂温泉とは
岐阜県を流れる飛騨川の流域に湧いている温泉です。
江戸時代初期に将軍家に仕えていた儒学者林羅山が、兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並ぶ三名泉の一角と称えたことから全国的に知られるようになりました。
現在では泉質や湯量を保護のため市が温泉の管理を行っており、55度に保たれた源泉を各旅館に配湯しています。
これとは別に、飛騨川の河川敷きに湧く天然温泉の「噴泉池」も下呂温泉の名物として有名です。
源泉かけながしのお湯で、まわりには囲いなどの遮蔽物もないため、男女とも水着で入るのがここのルールです。
そのほか、泊まりなしで温泉だけの外湯や、無料で楽しめる足湯などが各所に点在しており、様々なお湯の楽しみ方ができます。
岐阜県の下呂温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、無色透明、ツンとくる硫黄臭ではなく、ほのかな湯の香りが特徴です。
適度な濃度とアルカリ性が自然の石鹸効果をもたらし、湯上りはツルツルとなめらかな肌触りがします。
岐阜県の下呂温泉の由来
下呂温泉は、平安時代の中ごろに発見されたといわれています。
薬師如来が白と鷺の姿になって、源泉の場所を村人に教えたという逸話も残っています。
温泉街から少し離れたところに、湯ヶ峰という10万年前に噴火した火山があり、下呂温泉は、この湯ヶ峰の頂上付近で見つかったそうです。
ところが、この温泉は鎌倉時代の中頃に突然出なくなります。
幸いにも、現在源泉地といわれている、飛騨川の河原で再び温泉が発見され、今まで山中にしかなかった温泉を平地で利用できるようになります。
これによって、名泉の評判が各地に広がっていくこととなりました。
室町時代の末期には、全国各地を紀行した京都五山の僧、「万里集九」も下呂温泉を訪れ、その名泉ぶりを讃えています。
下呂温泉の由来は京から飛騨の国府に通じる官道にあった宿駅の「下留(しもとまり)駅」だったとされています。
この下留(しものとまり)が、下留(げる)、下呂(げろ)と呼び名を変えていったようです。
岐阜県の下呂温泉の商標登録の状況
登録日 | 平成18年(2006)12月15日 |
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出願日 | 平成18年(2006)4月1日 |
先願権発生日 | 平成18年(2006)4月1日 |
存続期間満了日 | 平成38年(2026)12月15日 |
商標 | 下呂温泉 |
称呼 | ゲロオンセン |
権利者 | 下呂温泉旅館協同組合 |
区分数 | 1 |
第43分類 | 下呂市内における温泉浴場施設を有する宿泊施設の提供【類似群コード】42A01 |
登録日 | 平成19年(2007)11月9日 |
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出願日 | 平成19年(2007)1月10日 |
先願権発生日 | 平成19年(2007)1月10日 |
存続期間満了日 | 平成29年(2017)11月9日 |
商標 | 下呂温泉 |
称呼 | ゲロオンセン |
権利者 | 下呂温泉旅館協同組合 |
区分数 | 1 |
第44分類 | 下呂市内における温泉浴場施設を有する入浴施設の提供【類似群コード】42D01 |