群馬県の地域ブランド 「群馬の地酒」

平成20年(2008)2月29日、「群馬の地酒」は地域団体商標登録されました。

群馬の地酒は標高の高い山間部で造られます。

お酒造りをするうえでどのような「地の利」があるのでしょうか。

目次

群馬県の地域ブランド「群馬の地酒」の特徴など

群馬の地酒とは、原料米、酵母、仕込み水のすべてが群馬県産で作られた清酒のことを言います。

特に、良い日本酒を作る条件として欠かせないものに、原料米と仕込み水があります。

群馬県は上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)と呼ばれる名峰をひかえ、豊富で良質な水資源に恵まれます。

水質は軟水のため、口触りの柔らかいお酒になるということです。

日本酒はまた、空気の良い環境で造ることが重要です。

きれいな空気は、酒造りに重要な役割を果たす酵母など微生物に悪影響を及ぼさないからだと言われます。

その点、群馬県の上・信越の山々は、雪雲の層に覆われているため空気は清浄で澄んでおり、酒造に適した地域の一つです。

群馬の地酒に欠かせない2種の酒造好適米

愛知が生んで群馬で育てた若水

群馬の地酒を語る上で外せないのが、酒造好適米「若水」の存在です。

「若水」は愛知県総合農業試験場で開発された品種ですが、生産を群馬県で行っており、平成3年7月に関東地方では初の酒造好適米として認定されています。

群馬県はその昔「毛野国(けのくに)」と呼ばれていました。

歴史の中で、「上毛野国(かみつけのくに)」、「上毛(じょうもう)」と名称の変遷をとげていますが、いずれも「毛」という字がつきます。

「毛」というのは、穀類(稲・麦等)の穂先をさすという説があり、稲作の盛んな土地柄であることを示しています。

そんな群馬県で生産されている若水は、大粒で、酒造に適したお米に特有とされる「心白」が多いという特徴があります。

「心白」とは、お米のでん粉の中に空間ができ、半透明になっている部分です。

麹菌の菌糸が入り込みやすいため、この部分が多いと優れた麹を造るのに向いているのです。

群馬県産の「舞風」

群馬の地酒に使われるもう一つの酒造好適米が「舞風」です。

群馬県酒造組合と群馬県農業技術センター、群馬県産業技術センターが共同で開発したもので、プロジェクトチームを立ち上げてから5年後の平成23年、群馬県のオリジナル酒造好適米として完成させたものです。

現在、県では、この「舞風」で作った日本酒を「オールぐんまの地酒」としてバックアップしており、群馬の地酒の消費拡大を図っています。

参考:
群馬県酒造協同組合トップページ
群馬県酒造協同組合イベント案内

群馬県の地域ブランド群馬の地酒の商標登録情報

登録日 平成20年(2008)2月29日
出願日 平成19年(2007)5月10日
先願権発生日 平成19年(2007)5月10日
存続期間満了日 平成30年(2018)2月28日
商標 群馬の地酒
称呼 グンマノジザケ,グンマシュ,グンマザケ,グンマジザケ
権利者 群馬県酒造組合、群馬県酒造協同組合
区分数
第33分類 群馬県産の清酒【類似群コード】28A01
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